シェイク・ハンズ・プロジェクト休止のお知らせ

 
日付:  2013-07-17
 

「シェイク・ハンズ・プロジェクト(SHP)」は、監獄人権センター(CPR)の草創期であった1990年代後半、アメリカにおける受刑者と一般市民との文通プログラムを参考に始められました。当時は監獄法下で受刑者が親族以外と外部交通をすることが認められていなかったため、未決被収容者の方々のみを対象として、試験的に開始されました。

 SHP発案者でもあった初代の文通コーディネーター(ボランティア)に代わって、二代目コーディネーターのボランティアを小杉あやさんが引き継いだ頃から、名古屋刑務所事件を契機とした法改正の動きが始まり、受刑者と親族以外との文通も可能となりました。SHPは依然として「試験的」なプロジェクトという位置づけを保ちつつ、その規模を拡大し、たくさんの被収容者・文通ボランティアの皆さんにご参加いただけるようになりました。

 取り次ぎを行う手紙の数が膨大に増えたことで事務作業も複雑化し、度重なる見直しを余儀なくされました。その結果、作業のミス、混乱などが発生し、参加者の皆様にご迷惑をおかけすることもございましたこと、たいへん申し訳なく思っております。

 そしてこの度、小杉あやさんが、諸般の事情により、コーディネーターのボランティア業務を継続することができなくなりました。この半年あまりの間、CPR事務局は、小杉さんの後任としてコーディネーターを引き受けて頂ける方を探すべく、鋭意努力してきましたが、コーディネーターの仕事は、手紙の転送作業だけでなく、獄中・獄外からの様々な要望、相談に臨機応変に対応する必要があり、法律的知識や専門的知識が必要とされる場面も多数あるほか、5年、10年という年数を見越してお任せできるということが条件となりますため、残念ながら、探すことができませんでした。

 私たちにとっても苦渋の決断ではありますが、SHPの「試験的な取組み」という性格を踏まえ、今般、やむを得ず、休止を決断しました。

 すでに新規のSHP参加者は受け付けておりませんが、現在継続中の文通については、2013年12月末までにCPRに届いた手紙をもって、コーディネートを終了させて頂きます。

 何卒ご理解のほど、よろしくお願い致します。

 最後に、10年以上の長きにわたり、文通にご参加下さった被収容者の皆様、文通ボランティアの皆様に、心からの感謝を申し上げます。

2013年6月27日
NPO法人監獄人権センター
代表 海渡 雄一
事務局長 田鎖麻衣子
 

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